中国メディア・東方網は9日、中国人観光客が日本の地方都市を訪れてあまりに静けさに恐怖感すら覚えたとする記事を掲載した。

 記事は、近ごろ「日本は数十年後、首都東京を除くその他都市がゴーストタウンになってしまう可能性がある」というニュースを見聞きしたと紹介したうえで、今年2月に日本の大津を旅した時にまるでゴーストタウンのような感覚を味わったと伝えた。

 そして、大津について「滋賀県の県庁所在地で、日本最大の淡水湖・琵琶湖の南西岸に位置する。街は小さいが、京都からは電車で10分ちょっとという近さである。琵琶湖を筆頭に比叡山延暦寺、近江神宮、三井寺などのスポットがあるなど、非常に豊かな観光資源を有している」と紹介した。

 そのうえで「大津の街で気づいたのは、街を行く人がとても少なく、子どもやお年寄りすら見かけるのが難しいほどだった」とし、比較的大きなお寺の福領寺では山門が開かれているものの、境内では観光客はおろか和尚の姿も見かけることがなかったと説明。寺周辺の路地は清潔に保たれている一方で人影が全くと言っていいほどなく「本当に少し恐怖を感じた」と伝えている。

 また、長い歴史と多くの文化財がある著名な三井寺も、焼香をする観光客をたまたま見かけることができたものの、総じて非常に静まり返った、ひんやりとした空気を感じたとした。さらに、琵琶湖に隣接する抜群のロケーションを持つおごと温泉観光公園でも観光客や市民を見かけることがなく、付近のJRおごと温泉駅でも列車を待つ人はほとんどいなかったとし「道を尋ねようにも尋ねる相手が見つからない」と評した。

 大津の観光地や路地でほとんど観光客や住民に出会わなかったというのは、2月の寒い時期に訪れたことも関係しているようである。その一方で、日本国内には人の少なさゆえに寂寥感を覚える地方の観光地や市街地も決して少なくない。東京や大阪などの大都市に集中する人の流れをどう分散させるかが、現在そして今後の日本が抱える大きな課題と言えそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)