2018年9月、ニコンがフルサイズミラーレスカメラZ7を発売した。このカメラは、「デジタルカメラグランプリ2019」では総合金賞を受賞し、世界的に権威のある「TIPAアワード2019」でも受賞していることからわかるように、世界で高く評価されている。中国メディアの今日頭条は5日、ある中国人がニコンZ7を生産している仙台工場を見学したとして、その感想を紹介する記事を掲載した。

 記事はまず、この仙台工場は47年間もカメラの生産を続けており、生産が止まったのは東日本大震災後の3週間だけだったと紹介。震災の影響を考えれば、わずか3週間での再開は十分に称賛に値すると言えるだろう。

 ニコンZ7の特徴は、レンズマウントが新設計の「Zマウント」であることだ。マウント内径は55ミリでその高い画質が評価されているが、記事は、新技術の裏には全く新しい製造技術があるはず、と期待を持って見学に臨んだようだが、想像以上で圧倒されたようである。

 中国人筆者が感心したのは、ただ先進的な機械を導入するだけで満足しないことだったという。新たな製品の生産で機械を一新したそうだが、これは人による作業をより正確に、安全になるようにサポートする目的があったと紹介。そのおかげで、より安全に基盤を持って作業できるようになり、ねじを締める作業も機械任せではなく、人が作業の手順とねじの種類、数を間違いないようにサポートするのが機械の役目だったと伝えている。

 また、品質検査の厳しさにも驚いたそうだ。検査する職員は非常に慎重な様子で、「出庫されるすべてのニコンZ7は100回以上の検査を経ている」とその厳しさを伝えた。最後の検査は、機械ではなく人の手により行われるという。記事は結びに、最も感心したのは生産過程で非常に多くの検査が行われていたことだと振り返えりつつ、「ニコンのカメラが優れている理由がよく分かった」と伝えている。オートメーション化も、D5の55%に比べてZ7は76%と増えてはいるが、単純に自動化の割合を増やそうとしているわけではないことが、意外だったようだ。

 中国でも日本のカメラは人気であり、かつての反日デモの際にも日本製カメラを持って参加した人もいたようだ。国内外でこれだけの人気があるのには、それなりの理由があるといえるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)