中国と争っていたインドのムンバイ・アーメダバード間を結ぶ高速鉄道計画は、最終的に日本が受注を勝ち取った。しかし、インドネシアなどの高速鉄道プロジェクトでは中国が受注を獲得している。中国メディアの今日頭条は6日、中国の高速鉄道と日本の新幹線とを比較して、「世界への輸出という点で比較した場合、日中のどちらが優勢か」と題する記事を掲載した。

 日本がインドの高速鉄道計画を受注した際には、中国では「なぜ中国を選ばなかったのか」という怒りや失望の声が聞かれた。しかし記事は、個人的には「想定内の結果」だったとしている。鉄道には国の命運がかかっており、清王朝の末期や日露戦争の南満州鉄道の歴史を振り返れば、インドにとって中国資本がインドでこれだけ大きなプロジェクトを実行するというのは難しかったと考えられるという。

 では、現在は新幹線と中国高速鉄道を比べるとどちらが勝るのだろうか。記事は、日本には長年事故なしで運営してきた安心感と安全性というはっきりとした優位があると指摘。一方の中国高速鉄道は後発ゆえに他国から学ぶことができ、建設コストの安さ、国内における建設距離とそれに裏打ちされた経験が豊富だと分析した。

 そのうえで記事は、新幹線方式を採用した台湾では、建設コストの高さゆえに資金をまだ回収できていないと主張する一方、中国の建設コストの安さは、経済があまり発達していない東南アジアでは強みになると論じた。

 しかし、記事は現時点ではどちらが勝るとは言えないとしている。東南アジア諸国で高速鉄道の建設が必要な国は多く、近いうちに受注合戦という「全面戦争」があるはずで、その時が力比べになると記事は分析。その際にはもちろん中国が勝利するに違いないと結んだ。

 記事は、建設コストの安さを強調しているが、それでも中国高速鉄道は多くの路線が赤字であることには触れていない。何より、新幹線はその安全性が大きな強みだ。中国との受注合戦は激しさを増すと思われるが、ぜひ新幹線に頑張ってもらいたいものである。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)