日本人は、まじめで静かで社会全体も秩序正しいと称賛されているが、それには日本独特の理由があるという。中国メディアの今日頭条は6日、日本社会はストレスが多いなか、どうやって「驚愕するレベルの秩序正しさ」を保っているのか分析する記事を掲載した。

 記事はまず、日本社会の「秩序正しさ」は驚愕するレベルであると主張。東京の電車内は、ラッシュ時にはまさにイモ洗い状態で、車両の中は身動きできないほど混んでいるため、「足が宙に浮いてしまうこともあるほど」だと指摘。だが、乗客の乗降はとてもスムーズで、降りる人が優先で、降車する人がすべて降りてからあらかじめ並んでいた列の順番で乗車すると紹介、また車両内も静かで、どれだけ混んでいても誰も文句を言わないと伝えた。静かで秩序正しいのは電車内だけではなく、8年前の大震災時には、その秩序正しさで外国人を驚かせたこともあると称賛しつつ紹介した。

 記事が指摘するように、日本人は「どんな状況でも社会の平穏のために自分をコントロール」することを学んでいると言えるだろう。記事は、これを人間として成熟した証だと称賛しながら、日本人独特の美徳である「我慢」が根底にあると分析。日本人は子どものころから、家庭内で、学校で「自分にはどうにもならない状況は我慢で切り抜けて丸く収める」ことを学んでいると紹介した。

 しかし、「我慢」も良し悪しであると記事は指摘。問題を避けるために周りをよく観察し、自らの行動を抑えることで、日本では犯罪が少なく、表立ったトラブルや解雇といった事態を避けられる良い面もあるが、波風を立てて問題を表面化しないことで心の病になりやすく、家庭や職場でのハラスメントを助長し、家庭内で女性が不幸になるなどのマイナス面も少なくないと分析している。

 もっとも、最近では価値観の変化で、社会や家庭に縛られない人が増えており、昔ほど「我慢」が美徳でもなくなっていると記事は付け加えている。確かに、最近では「我慢しない」ことも必要との意見も少なくないが、「我慢」ができなければそれまでの努力を水の泡にしてしまうこともあり得る。やはり時と場合によっては自分の感情をコントロールすることも必要であり、国の違いに関わらず、人として培うべきことの1つといえるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)