中国で4月23日、人民解放軍海軍創設70周年記念の国際観艦式が行われ、日本は海上自衛隊の護衛艦「すずつき」を派遣した。中国メディアの今日頭条は7日、世界の注目が集まる国際観艦式だったというのに、日本はなぜ「あたご型護衛艦」や「こんごう型護衛艦」を派遣せず、「すずつき」を派遣したのかと問いかける記事を掲載した。

 護衛艦「すずつき」について記事は、汎用護衛艦のあきづき型護衛艦であり、主に対空や対潜水艦と行った任務を担っていると紹介する一方で、「器用貧乏」な護衛艦であると主張。高いミサイル防衛能力を持つあたご型やこんごう型に対し、対空任務を担う計画だった2代目のあきづき型護衛艦は予算の関係から装備がグレードダウンしたと指摘、決して対空能力の高い護衛艦ではないと主張した。

 続けて、世界各国の海軍は「平和な時は各国で行われる活動に参加したり、友好訪問を行なっている」と紹介する一方、他国と交流を行ううえでは「どの軍艦を派遣するかは非常に敏感な問題となる」と強調。今回の人民解放軍海軍創設70周年記念の国際観艦式に主力艦を派遣した国としてはロシアやインドが挙げられ、主力艦に準じる軍艦を派遣した国はマレーシアやブルネイが挙げられるとし、こうした国々は中国海軍と「軋轢がなく、競争関係にもない国」であり、それがゆえに主力艦を派遣できたのだと指摘した。

 一方、「日本の場合は考慮すべき要素が多過ぎたのだろう」とし、日本は慎重に検討を繰り返した結果として「すずつき」を派遣したはずだと主張。米国のイージスシステムが搭載されている「あたご型護衛艦」や「こんごう型護衛艦」は米国以外の国での活動に参加したことがないことから、派遣には制限があるのは間違いないと指摘した。

 さらに、すずつきは日本最強の護衛艦ではないが、決して「劣る」護衛艦でもなく、就役して5年ほどの新しい護衛艦であるため、海上自衛隊のイメージを毀損させず、それでいて中国を刺激することもないと指摘。また、すずつきは長崎県の佐世保基地に配備されていて、中国から近いことも日本がすずつきを派遣した理由の1つではないかと主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)