中国は喫煙人口が世界最多であり、喫煙率も非常に高い国だ。しかし、中国高速鉄道は車内が完全に禁煙となっているため、愛煙家が駅に到着したわずかな時間を利用してホームでタバコを吸う光景は珍しいものではない。

 一方、新幹線は路線によっては車内に喫煙ルームが設置してあり、中国の愛煙家にとってはこれが羨ましいのだという。香港メディアの鳳凰網は4日、新幹線と中国高速鉄道では「喫煙」への対応が全く異なっていると伝え、新幹線は「すべての利用者を尊重している」と論じる記事を掲載した。

 中国でも喫煙が体に有害であることは広く知られており、公共の場を禁煙とする動きも加速している。中国高速鉄道も車内は完全に禁煙となっているが、喫煙者の多い中国では高速鉄道の車内でも喫煙したいと願う人は多いようだ。

 だが記事は、中国高速鉄道は「禁煙であることが明文化されており、規定を破って喫煙すれば個人の信用情報に記録される」と指摘。中国では近年、個人の信用スコアを活用する動きが広まっているが、高速鉄道車内での喫煙は信用スコアの低下につながるという厳しい処罰があるのだという。確かに中国高速鉄道は過去に乗客がトイレなどで隠れて喫煙し、火災警報機が作動して車両が緊急停止するトラブルも起きたこともあるため、ダイヤの乱れなどの影響も考慮すれば、こうした厳しい対応も致し方ない部分があるのかもしれない。

 また、高速鉄道には多くの客が乗車しており、一旦火災が発生すれば多くの乗客の生命に危険が生じると指摘したほか、そもそも喫煙は体に有害であることから中国高速鉄道は完全に禁煙にしているのだと強調。一方で記事は、「日本は何事も周到である」であると伝え、新幹線の車内には煙が外に漏れず、タバコの灰や吸い殻が客室に持ち込まれないような喫煙室が設置してあると紹介し、「すべての利用者を尊重している」のが新幹線であると論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)