近年の日中関係は小康状態にあるものの、関係が冷え込んでいた頃に激しい反日デモが繰り広げられたことを覚えている人は少なくないだろう。中国人の反日感情は「過去の戦争」に原因があると言える。

 過去の出来事が原因で、今も日本に対して否定的な感情を抱き続ける中国人からすれば「日本人は原爆を投下した米国人を恨んでいない」ことが不可解であり、同時に「日本人は中国に敵意を持っている」ように感じられるのだという。中国メディアの快資訊は4月30日、日本人はなぜ米国を恨まず、中国に対して敵意を持つのかと問いかける記事を掲載した。

 記事は、中国人が日本に対して否定的な感情を抱いているのは、日本が過去に中国を侵略し、悪行の限りを尽くしたからだと主張する一方、米国は日本に原子爆弾を2個も投下した国であり、多くの日本人が原爆によって死亡したと指摘。米軍は日本軍兵士に対して紳士的な扱いはしなかったと指摘し、「それなのに日本人は米国を恨んでおらず、むしろ日本を侵略したことのない中国に対して敵意を持っているのは不可解である」と論じた。

 続けて、日本は戦後、米国の同盟国となったとし、米国と協力することが自国の利益につながる体制になったことは事実だとしながらも、政治的・軍事的には世界的な地位は失ってしまったと指摘。逆に、中国は日本に侵略されながらも、敗戦後の日本に対する賠償請求を放棄したと強調する一方、こうした対応が日本人に対して「中国は軽視できる」という誤解を与え、米国のような強固な姿勢が日本人に対して「米国は敵視できず、軽視もできない」という認識を与えたと強調した。

 つまり、日本人は「強きに弱い」国民性であり、それゆえに日本人は「強い米国」を恨まず、近代において弱かった中国を軽視しているのではないかと考察した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)