日本の元号は平成から令和に変わったが、約30年にわたる平成の時代は中国人にどんな印象を与えたのだろうか。中国メディアの今日頭条はこのほど、平成の半分以上を日本で過ごした在日中国人の視点から見た「平成時代に日本で感じた中国経済の発展」と題する記事を掲載した。

 2000年に留学してから日本に住んでいるという中国人筆者は、平成の始まった1989年のころは中国人にとって、留学や出稼ぎで日本は魅力的な場所だったらしいと紹介。働きに出ると「次の日には仕事が決まる」ほど、いくらでも仕事があったと当時の日本の景気の良さを強調した。

 しかし、バブル崩壊とともに在日中国人の生活も一変したようだ。筆者が留学した2000年の頃は、低迷する日本経済に反して社会は安定していたため、在日中国人にとっても日本での生活は居心地が良かったようだ。例えば、景気は悪いものの環境が清潔で優雅で「花のある生活」ができるほど心にゆとりのある生活をしていることに衝撃を受けたという。「さすが花の国」と感心したそうだ。また、人々が礼儀正しくて「繁栄していた宋の時代」のようだと感心し、外国人の自分にまで福祉や教育で「恩恵」を与えてくれた日本に感謝を示した。

 一方で、平成の時代に中国経済は急速な発展をみせた。筆者は日本に住んでいてもそれを感じたそうだ。爆買いがその1つで、観光客の爆買いのほかに、かつて戦時中や文化大革命時代に日本人が買い取った骨とう品を、中国から買い戻しに来るという爆買いも多かったそうだ。日本人の手に渡ったおかげで骨董品の保存状態がよかったとも伝えている。

 このように、日中ともに目まぐるしく変わった平成時代だったが、現在の日本と中国はどうなのだろうか。筆者は、最近帰国した際に、日本と中国の生活とは全く違うと感じたそうだ。日本の生活は長らく物価に変化がなく「安定」しているが、中国人の生活は家を買い、車を買い、金儲けに走り、物価も上がり続け「常に精神が興奮している状態」だと指摘している。

 確かに日本が平成だった30年の間で、中国は改革開放により経済面で大きく成長し変化したといえるだろう。令和時代の日本と中国はどうなっていくのか、それぞれの今後の変化に期待したい。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)