中国では5月1日は「労働節」と呼ばれる祝日であり、2019年は例年より長い4連休となった。日本でも今年のゴールデンウィークは10日間という超大型連休となったが、車で出掛ける際は渋滞の回避をまず考える人が多いのではないだろうか。中国メディアの今日頭条はこのほど、近年中国で深刻化する渋滞問題とは裏腹に「日本は中国より人口密度が高いのに、深刻な渋滞が見られないのはなぜか」として、日本の駐車スペースに注目する記事を掲載した。

 中国では祝祭日には高速道路が無料になるが、その代わりに交通量が急増する。それゆえ高速道路は各地で深刻な渋滞が発生し、まったく動かなくなるのは珍しいことではなくなっている。また、自動車の急激な普及は、都市の日常生活においても慢性的な渋滞問題を引き起こし、駐車場を探すこともますます困難になってきている。

 記事は、中国の深刻な渋滞の要因として「駐車スペースの不足が大きく関係している」と指摘し、駐車場が足りないため自分勝手に路上に停められた車が引き起こす渋滞も少なくないと主張した。一方、「日本では中国のような酷い渋滞や、乱雑な路上駐車の光景は目にしない」と驚きを示すと共に、「日本の駐車スペースを見ると、なぜ中国ほど渋滞が深刻化していないのかがはっきりと理解できる」と論じた。

 たとえば、商業施設ではその施設に見合った台数の駐車場が完備されていることや、各車両の間隔が適度にある駐車スペースの設計を見ると、「乗り降りする人の便宜やトラブル回避が考えられている」と感じられるという。また、立体駐車場によって上方の空間も有効に活用していると指摘し、こうした知恵は中国でも積極的に活用すべきだと強調した。

 これに加えて、「日本の交通規則は厳格で、路上駐車は厳しく取り締まられている」とし、こうした要因から、中国と比べると日本は渋滞が少なく違法な路上駐車も見られないのだと分析した。ネットユーザーからは、「中国の都市開発には必要な駐車場の設計が考えらていない」という声もあり、急速に自動車が普及する一方で、駐車スペースの確保が追い付いていないことが見て取れる。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)