中国メディア・東方網は2日、日本旅行に来てみたら、小さい頃に植え付けられた日本に対する嫌悪感が増幅するどころか、かえって気遣いの細やかさに心を動かされて帰ってきたとする記事を掲載した。

 記事は、「小さい頃、自分の世界では日本は悪い民族だった。日本が嫌いだったし、日本人も自分たちのことが嫌いだろうと思っていた。一番嫌いで一番行きたくない国が日本だった。『日本人はいいぞ』などという子どもがいようものなら、みんなから『逆賊』と批判された。これが幼い記憶の中の日本だ」と紹介した。

 そして、「幼い記憶の中の日本」を裏付けるべく日本を訪れてみたところ「私は、日本に完全に失望させられた。ちっとも嫌悪感を抱かせることもなければ、むしろ私の心を動かしてしまったではないか。この『心を動かされた』という感覚は、日本に行ったことがない人には得られないものだろう」と、いい意味で裏切られたことを伝えている。

 特に、象徴的だったエピソードとして、コンビニでお金を支払うシーンを挙げ、「まず、店員が親切にレジに表示された合計金額が2150円だったことを示してくれた。私が財布から1000円札3枚を無造作にテーブルの上に置くと、店員はそれを直ちにレジにしまうことなく、テーブル上の小さなトレーに入れたうえでレジを打ち、お釣りの850円をにこやかに両手でくれたのだ。そして、私がお釣りの金額に間違いないことを確認し終わると、店員はようやく3000円をレジにしまったのである」と説明した。

 このエピソードの中で「心を動かされた」点について記事は、客がトレーにお金を出す間、客が「これでいい」という意思を示すまで店員はそのお金に全く触れようとしなかったこと、ちゃんと両手で商品やお釣りを渡し、笑顔で客で送り出すこと、客がどんな態度であろうとも、お会計の金額など店員として客にはっきり伝えるべきことを疎かにしない職業上の素養を挙げている。

 そのうえで、「彼らが小さなころから当たり前にやってきた生活習慣は、たった1秒で私の心を動かした。日本に滞在した10日間、多くの細やかな部分に自らや自国の教育を反省させられた。道中で美しさを感じたのは、路上の風景ではなく、出会った日本人の心の修養に根差したものだったのである」と結んだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)