来年の東京五輪に向けて、各方面の準備が進められている。海外から多くの選手や観戦者を安全に迎え入れるための保安検査をいかに効果的に進めるかも、五輪開催に向けた課題の1つと言えるだろう。中国メディア・東方網は1日、「どうして日本では至るところで保安検査が行われないのか」とする記事を掲載した。

 記事はまず、中国では飛行機はもちろん、地下鉄や列車に乗車する際にも保安検査を受ける必要があることを紹介。急いでいるときに行列に並んで検査を待たなければならず、面倒を感じることがあるものの、乗客の命や財産を守るうえで大きな役割を果たしているためやむを得ないとの見方を示した。

 その一方で、中国のような保安検査が必ずしも世界各国で行われているわけではなく、例えば日本では飛行機を除く公共交通機関では保安検査が実施されていないと説明。また、長距離列車に乗る際も身分証などを提出して記名入りのチケットを購入する必要がないとしたうえで「日本人は人身の安全に対して責任を負わないのだろうか」と疑問を呈した。

 記事は「実は日本でも以前、乗客の安全を脅かすような事件が発生した」としたうえで、それでも日本の公共交通機関で保安検査を実施しないのには「利用客の数が非常に多く、その中で保安検査を実施すると乗客が乗り遅れる可能性があるほか、構内が非常に混雑してかえって危険になる」という理由があると説明している。

 また、日本では人びとの法令順守に対する意識が高い点も、是が非でも保安検査を各地に導入する必要がない理由の1つになっていると伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)