中国では日本に対する蔑称として「小日本」という言葉がある。これは日本人の身長がかつて小さかったことが、そう呼ばれるようになった理由の1つと言われている。中国メディアの今日頭条はこのほど、日本人の平均身長の推移に注目する記事を掲載し、「日本人男性の平均身長が150センチメートルほどから170センチほどまで急激に伸びたのはなぜか」と問いかけた。

 日本人も中国人もアジア人として共通する身体的特徴があり、欧米諸国の人々と比較すると比較的身長が低く、小柄だとされている。記事は、「日本人の第二次大戦当時の身長は150ー160センチ程度で、米国人からは小柄な体格が蔑まれていた」と主張。しかし、現在の日本人男性の平均身長は170センチを超すまでになり、世界で活躍するスポーツ選手のなかには海外の選手と体格で引けを取らない日本人もいることは驚きだと論じた。

 記事は、日本人の身長が急激に伸びた理由の1つに「学校で提供される栄養バランスの取れた給食」を挙げ、1945年に学校給食の普及率は3%ほどだったのが、1950年には69%となり、1954年には「学校給食法」により確実に実施されるようになったことを指摘。また、戦後に牛乳の摂取が勧められ、子どもたちに積極的に牛乳を飲ませるようになったことも関係しているとした。

 中国には学校給食の制度が一般的に存在しない。食堂を備えた学校も一部存在するが、子どもたちは昼に帰宅して食事と休息をとって午後に再び登校する。また、日本と比較すると牛乳を積極的に飲む習慣がないという違いもある。またこうした食習慣のほかに「日本の学校は運動を学科の一部として重視し、子どもの体を鍛えていること」も平均身長の向上に関係していると主張した。

 中国人の食生活も大きく変化し、西洋化しつつあると言われるが、給食や運動の面では日本と大きな違いがある。近年中国の子どもは運動能力の低下が指摘されており、こうした制度や食習慣の違いは過小評価できないと言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)