中国では買い物の際に現金で支払っている人はもはや少数派で、ほぼすべての人がスマホで非現金決済を行っている。路上で物乞いをしている人でも、現金を入れてもらう容器と一緒に自分のアカウントに入金されるQRコードが印刷されたカードを置いているほどだ。

 日本でも非現金決済が広がり始めているものの、現金決済にこだわり続ける人が多いことに驚く中国人は多い。中国メディアの今日頭条は24日、日本政府は非現金決済を普及させたいようだが、日本人は現金決済に執着しているようだと論じる記事を掲載した。

 記事はまず、日本は間もなく「令和」という新しい時代を迎えようとしているが、非現金決済の比率は全決済の20%ほどしかなく「発展途上である」と紹介。非現金決済の普及によって生産性の向上が図られると同時に消費者の利便性も増すため、日本経済の活性化の起爆剤となると期待されていると伝え、観光立国を目指す日本にとっては外国人観光客が日本円を用意しなくて済むため観光業界の活性化も期待できると論じた。

 では、なぜ日本では中国のように非現金決済が爆発的に広がらないのだろうか。記事は、「現金決済でも十分に便利で、安全だから」、「現金であれば使いすぎを防止できる」、「高齢化社会であるため現金しか使用できない人が多い」、「超低金利であるため銀行に預金しない」ことが壁となっていると分析。一方、非現金決済を利用している人は、「ポイントで還元される」ことや「割引率が高い」という点に魅力を感じていると伝え、非現金決済を促進させたい日本の政府は消費税の増税に合わせ決済額の一定割合をポイントで還元する政策も打ち出していると強調した。だが、自然災害の多い日本では停電などの際に決済が出来なくなることなどへの心配から、非現金決済の爆発的な広がりはまだ見られないと記事を結んだ。

 中国では便利なものは非常に早いスピードで社会に広がっていく。後に淘汰され姿を消していくものも多いが、非現金決済はしっかりと定着していて今や中国人の生活に欠かすことの出来ない存在となっている。中国人からすれば非常に便利である非現金決済が日本で爆発的に広がらないことは不思議に感じられるようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)