中国メディア・東方網は26日、ハンガリー・ブタペストで開催中の世界卓球で、日本人選手と中国人選手の試合において会場全体が日本人選手を応援する一幕があったと報じた。

 記事が伝えたのは、26日に行われた男子シングルス準々決勝、丹羽孝希―梁靖崑戦だ。試合は終盤までもつれた結果4-3で梁選手が勝利し、ベスト4入りを決めたが、この試合中に会場の観客全員が丹羽選手を応援して梁とその陣営を困惑させたと紹介している。

 観客が一斉に「丹羽びいき」になった理由について記事は、「試合があまりにも早く終わってしまっては詰まらないと思ったからだ」と分析。試合は最初の4ゲームを梁選手が3-1でリードしており、もっと長く2人の戦いを見たいという考えから観客たちが丹羽選手を応援しだしたとの見方を示した。

 現場の雰囲気に乗ったのか、丹羽選手は第5、6ゲームを連取して3-3のタイに持ち込む。もともと卓越したセンスの持ち主として知られる丹羽選手がいいプレーを見せると、会場の観客たちは大いに興奮し、大きな歓声を上げた。試合は結局格上の梁選手が最後に意地を見せて勝利したが、異様な会場の雰囲気にはかなり驚いたようだ。

 記事は試合後に梁選手が「リードしながら追い付かれたが、日本の選手が相手だということで全力を出さなければと思った。勝てたことに興奮している。最終ゲームは絶対に勝つという強い気持ちがあった」と語ったことを紹介した。

 また、この試合を解説していた女子卓球界のレジェンド・鄧亜萍さんが「とてもしびれる試合だった。2人とも実力を十分に発揮し、勝ちたいという気持ちが出ていた。とても緊迫感があった」と評したことを伝えている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)