中国人の生活水準が向上するにつれ、多くの人は「生活環境」の改善を求めるようになっている。中国の街中を頻繁に走る清掃車や清掃作業員の数が増し、ゴミの回収場所には分別のサインが掲げられるなど、わずかに改善の動きも見られるが、ごみのポイ捨てや痰を吐き捨てる行為は根絶できていない。中国メディアの今日頭条は20日、「日本人の規則を守る国民性や、日本の清潔な環境は長い時間をかけて培われた習慣によるものだ」と主張する記事を掲載した。

 近年増加する中国人観光客は、日本の清潔さを目にして「中国がこのレベルに達するのは2ー30年、もしくは、50年は必要だ」という感想を抱くと指摘、中国人ネットユーザーからは「国民性が異なるゆえに永遠に無理だ」という声も上がっていると紹介した。しかし、これは「中国人の国民性が日本人より劣っているという意味ではない」と主張し、「日本人はどのようにして清潔さを好み、秩序を守る国民性を培ったのか」について、その歩みと共に紹介した。

 記事は、日本が高度経済成長期に現在の中国と同じように環境汚染に苦しんだと伝え、水俣病のように大手企業の工場排水によって周囲の住民に深刻な健康被害が生じたことを指摘。企業を相手取った訴訟に発展した事例などが積み重なり、「日本の企業には環境基準が定められ、日本人の環境保全に対する意識も徐々に向上してきた」と主張した。

 また、「過ちを犯したことがなければ、永遠に自分の間違いに気付く術はない」とし、日本は過去の教訓を通じてごみの不法投棄や痰や唾を吐くことも処罰の対象に定め、日本人は個人としても環境保全の意識を培ってきたのだと分析した。

 海外旅行に出かける中国人が増え、国外の環境やマナーを知る中国人が増加したためか、中国でも痰吐きなどはやめるべきだという声を見かけるようになった。しかし、日本のような環境を実際に実現するためには、ネットユーザーからは、「日本のレベルに達するには50-100年の国民教育が必要だ」という声が寄せられた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)