中国高速鉄道は21日午後から各地で大規模な遅延が発生し、一部地域の駅は乗車できなかった客で溢れかえった。中国メディアの楚天都市報は21日、湖北省武漢市と広東省広州市を結ぶ高速鉄道路線において、降雨の影響で設備の障害が発生したと伝えた。

 記事によれば、湖北省赤壁市内の駅付近で設備の障害が発生し、これによって高速鉄道の遅延が発生した。一部の駅では高速鉄道に乗れない客で溢れかえったと伝えたほか、乗客のなかには4時間以上も高速鉄道の車内に閉じ込められた人もいたことを伝えた。

 続けて、車内に閉じ込められた乗客の女性の話として、「最初は誰もがすぐに動くと思っていた」と伝える一方、「午後4時に乗車して、午後9時ごろまで車内に閉じ込められるとは思わなかった」と述べたと紹介。乗客は誰もが食事もできずに車内にとどまったようだが、これは乗務員が乗客の下車を認めなかったというのが理由のようだ。

 さらに、今回の設備の障害によって一部の高速鉄道路線では大きな混乱が生じ、駅では深夜になってようやく駅に到着した大勢の乗客たちがタクシー乗り場で大行列を作ったと紹介した。タクシー乗り場の行列で割り込みなどのトラブルがあったかは伝えていない。

 中国ネット上では、今回の遅延に対して批判の声も多く見られる。ニュース記事のコメント欄には「天候を理由とした設備の障害を責めるべきではない」、「中国人はもっと寛容になるべきだ」という声が寄せられる一方で、「乗客を車内に閉じ込める対応が悪い。食事もできず、車内のトイレは大行列になった」という意見や、「わが国の高速鉄道は有事の際には軍人を速やかに輸送できると言われていたが、これでは線路を破壊されたら1人も輸送できない」といったコメントが見られた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)