桜が散った後、4月から5月にかけて季節を彩る花といえば、つつじを思い浮かべる人が多いのではないだろうか。中国メディアの無錫新伝媒網は17日、無錫(むしゃく)市のつつじが見ごろを迎えつつあると報じた。

 中国の無錫市は上海に程近い商工業都市であり、「三国志」のテーマパークがあるほか、花の名所としても知られる。記事によると、同市の庭園には日本のつつじの古木が数千株もあり、中には樹齢三百年の木や、その株だけで3万5千もの花を咲かせる樹齢五百年の巨木もあるとされる。庭園で働く人によれば、前者の三百年の歴史を持つ株は、かつて日本の皇室が所蔵していたものだが、人手を転々と渡って最後に無錫にやってきたのだという。

 記事はつつじについて、「その風情は桜のソメイヨシノにも引けを取らず、花の色はきわめて多い」とたたえ、赤、紫、白、ピンクなどの花を咲かせるさまざまな品種を紹介している。桜にはない鮮やかな色のバリエーションが、つつじの大きな魅力といえるだろう。

 日本では江戸時代につつじが大ブームになり、さまざまな品種改良が行われたとされる。そのころ生み出された株の一部が中国に渡り、数百年後の今も花を咲かせていると考えると感慨深い。日本国内にも、宮城の徳仙丈山、東京の六義園、奈良の葛城山などなど、各地にさまざまなおもむきの名所がある。5月にかけての休日には、桜に続く「つつじの花見」に行ってみるのもいいかもしれない。(編集担当:伊藤由記)(イメージ写真提供:123RF)