訪日中国人はますます増えているが、旅行の目的には変化が見られ、日本ならではの体験をするコト消費が人気となっている。アニメの聖地巡りがその1つで、2016年にはアニメや漫画を通じて訪日外国人観光客の誘致や地域の観光活性化を図る「一般社団法人アニメツーリズム協会」も発足している。人気なのは、「君の名は。」で有名になった岐阜県飛騨高山や、三鷹市のジブリ博物館、さらには、ちびまる子ちゃんの静岡県清水市などもあるようだ。

 中国メディアの中国日報は12日、中国でも爆発的な人気となった漫画「スラムダンク」の聖地・神奈川県鎌倉市について紹介する記事を掲載した。特にアジアからの観光客が多く、観光客が殺到するようになったため、写真の撮影を自粛するよう求めているという。

 記事によると、聖地巡りの観光客に人気なのは、スラムダンクのアニメのオープニング音楽で登場する鎌倉高校前の踏切だ。あまりに多くの観光客が押し寄せて「世界レベルの観光名所」になっているという。写真も掲載しているが、電車が通るタイミングでシャッターを押そうとする人であふれていて、線路前の道路が観光客で占領されているのが分かる。

 記事は、鎌倉市がこのほど、人の多いところでの写真の撮影と観光客の食べ歩きなどの迷惑行為を自粛するよう求めたことを伝えた。これまでにも、踏切に近づいて写真を撮ろうとする人や、踏切に入ってしまう観光客までいたことが報じられており、危険な場所での撮影を禁止せざるを得なくなったのだろう。

 撮影者が多い場所には、多言語で書かれた立て看板が設置されているようなので、海外からの旅行者も含めて、観光者にはマナーを守って楽しんでほしいものである。旅行者のマナーが改善されれば、聖地認定されている他の町でもより観光地化されやすくなるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)