中国では日本が「侵略した」ことを理由に、今も日本に対して否定的な感情を抱いている人が少なからず存在する。日本もかつて元王朝による2度の襲撃を受けたが、これは未遂とは言えども「中国は日本を侵略しようとした」と言えるのだろうか。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、元寇を理由に「中国はかつて日本を侵略しようとした」という意見があることを伝えつつ、こうした意見は「事実か、それともデタラメか」と問いかける記事を掲載した。

 記事は、1274年の文永の役と1281年の弘安の役は元王朝と呼ばれたモンゴル帝国が日本に対して行った侵攻であると主張。当時の日本は元に対して九州北部で激しく抵抗したと紹介し、神風と呼ばれる暴風雨の影響もあって元の2度の日本侵攻は失敗に終わったと指摘した。

 続けて、元寇は果たして「中国王朝による日本侵略だったのか」と問いかけつつ、「侵略だったのかと言えば、侵略だった」と主張する一方で、「中国による侵略ではなかった」と指摘。なぜならモンゴル帝国は遊牧民族による侵略王朝であり、当時の漢民族もモンゴル帝国に侵略された被害者だったからだと主張した。

 さらに、今でこそ中国にはモンゴル族を含めた様々な民族の人がいるとしながらも、かつての中国大陸では王朝によって支配する民族が違っており、特に漢民族はモンゴル帝国によって迫害される側だったと主張。あくまでも個人的見解だと指摘しつつも、元は中国王朝ではなく、それゆえ中国は日本を侵略しようとしたことはないとの見方を示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)