航空自衛隊三沢基地に所属する戦闘機「F-35A」が太平洋上で墜落した。F-35Aは最新鋭のステルス戦闘機であり、その機体は軍事機密の塊と言っても過言ではない。墜落したF-35Aを操縦していた乗員1人は10日時点でも行方が分かっておらず、日本人としては無事に見つかることを祈るばかりだが、中国メディアの捜狐は11日、F-35Aの機体の残骸を巡って、冷戦後としては最大規模のサルベージ合戦が行われるかもしれないと伝えている。

 記事は、F-35Aの墜落は他の戦闘機の事故とは「性質が大きく違っている」と伝え、何故ならその機体はステルス性を高める塗料や先進的な電子機器、さらには出力の高いエンジンなど、極めて機密性の高い部品から構成されているからだと主張した。

 さらに、米国以外の国にとって墜落したF-35Aの残骸は「研究対象として極めて高い価値を持つ」と指摘し、特に戦闘機開発で米中に差をつけられているロシアにとっての価値は「甚大」であると主張。また、ロシアには海底の秘密任務を行うための海洋調査船が存在するとし、調査船には水深5500メートルの海底で作業を行うことのできる潜水機器が搭載されており、戦闘機の機体すべてを引き上げることは不可能でも、重要な機器だけを切断して回収することは可能だと論じた。

 一方で記事は、日本と米国はF-35Aの残骸が他国の手に渡ることの可能性をすでに認識しているのは間違いなく、それを防ぐための策を打ち、周辺海域の「防衛」を強化するはずだと伝えている。

 記事はロシアを例に出しているが、F-35Aの残骸を狙う国があるとすれば、そこには中国も含まれるはずだ。過去には中国人スパイがF-35の機密持ち出しで逮捕されているほか、2015年にはサイバー攻撃によって機密の一部が中国に流出したとの報道もあったことからも、中国がF-35の機密を狙っているのは明らかだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)