東南アジアでは、まだ自動車より二輪車の需要の方が大きい国が数多く存在し、中国や日本のバイクメーカーが激しい競争を続けている。しかし、東南アジアでは日本メーカーのバイクが圧倒的に支持されているのが現状だ。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、東南アジアで中国製のバイクが競争を勝ち抜き、生き残っていくための活路について論じる記事を掲載した。

 記事は、東南アジアでは主要な交通手段がバイクという国は多く、その市場規模は人口ベースで5億人を超えると指摘し、今後もさらなる市場拡大が見込まれていると紹介。これまで中国のバイクメーカーは、比較的早くからベトナムを中心とした東南アジア市場に参入し、一時は中国製のシェアを8割にまで伸ばしたと主張した。

 しかし、高価な日本のバイクに対し、中国は低価格を売りにしてきたが、関税の引き上げによってその強みが阻まれてしまったほか、価格競争を展開したことで中国メーカー同士で共食いを繰り広げ、疲弊してしまうという戦略ミスを犯したことをと指摘。一方、日本は品質や性能の向上のほか、アフターサービスに力を注いで中国に対抗したことで、今では日本メーカーが圧倒的な支持を獲得していると紹介した。

 中国企業も打開策として2002年に地元の企業と合併会社を設立し、「現地生産によって関税の問題を無くし、また現地の消費者のニーズをより反映させることによって日本のバイクとの差別化を図る」などの策を講じているが、まだ決定打とはなっていないとしている。

 これまで日本が東南アジアで打ち立てた日本製の信頼は、バイク市場においても「中国製」の前に大きな壁として立ちはだかっているが、中国のバイクメーカーは東南アジア市場で生き残るために「中国製」の強みを打ち出して行くとの強い意欲を見せている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)