日本経営管理教育協会が見る中国 第562回 ――坂本晃

◆年号の歴史と日本以外では

 神武、綏靖、安寧、懿徳、孝昭、孝安ぐらいまでは義務教育で誰でも暗記させられた時代があった日本の年号、2019年(平成31年)4月30日の翌日からは、年号が「令和」となることがこの4月1日に決まった。

 世界で西暦以外の年号を使用している国や地域を探してみたら、中華民国を引き継いでいる台湾、ここでは「民国」が使用され、2019年は民国108年、他には北朝鮮、「主体」で同じく主体108年とネットで紹介されていた。民国元年は1912年、大正元年にスタートしている。台湾が日本の領地になったのは1895年(明治28年)で年号の開始時期とずれているが、朝鮮は1910年(明治43年)で一致している。
 
◆「令和」の公的説明

 従来日本の年号は中国の古典などにでてくる文字を使用してきたと言われている。今回始めて日本の一番古い和歌の「万葉集」から取られ、人々が心美しく心を寄せ合う中で文化が育つようにと説明された。

 案としては6つの候補があり、「英弘」「久化」「広至」「万和」「万保」に「令和」と報じられている。9人の有識者をメンバーとする「元号に関する懇談会」で内閣総理大臣が各人の意見を聞かれ、決められた。
 
◆「令」の意味

 一般的な日本語に関する辞典などでは、「令」とは命令、法律、戒め、布告など、どちらかと言うと人に命令する、裁くといった意味に使われている。この字を採用、決める権限をもつのは日本国であり、それを統治する内閣総理大臣であろう。

 談話で語られていることは立場上の発言と推測でき、この文字を最初に入れたのは責任者の深層心理の現れと理解しておく。

 選挙権をもつ日本国民は「令」されずに、自らの責任において、グローバル化が更に進展する「令和」の時代に、賢く生きよう。

◆「和」の意味

 こちらも日本語に関する辞典などを探って見ると、仲良くすること、協力し合うこと、仲良くすること、調和がとれていることなどが紹介されている。

 こちらは、日本の憲法第9条の精神のように、世界、2017年で72億人、2100年112億人と国連で推計されている人類が、平和で仲良く、経済的にもそれなりの水準で、幸福に生涯を送れるよう、期待したいものである。

 人類の中には争いを好み、それで生活する人、せざるを得ない人がいることは現実であるが、2020年(令和2年)7月には、1940年(昭和15年)は中止、1964年(昭和39年)は開催された夏季東京オリンピックとパラリンピックが予定されている。

 その精神をもって、放送権料や選手養成など商業主義化されている面もあるが、成功を期待したいものである。

◆身近なところで年号の使用は

 本人確認に多く使用されている運転免許証の有効期限表示は日本人が和暦、外国人は西暦に変更を予定され、健康保険証、銀行通帳、郵便物の消印、硬貨、税務申告、法人や不動産登記、住民登録、戸籍などお役所への手続きは和暦に対して、すでに交通機関の乗車券、お役所でもマイナンバー個人番号カードの有効期限などは西暦表示になっている。外務省は省内で西暦を使用に変更予定とか。

 何時の日かは来る「令和」の次からは、教育、ビジネスはもちろん、各種個人情報も西暦に統一し、二重に記憶が必要など低い日本の労働生産性を上げて、世界平和に貢献したいものである。(写真は、明治神宮、平成最後の初詣。提供:日本経営管理教育協会)