中国メディア・東方網は4日、「日本の小学生はみんな清掃工場に行ってごみ処理や環境保護について学ぶ機会が設けられている」と紹介する記事を掲載した。

 記事は、上海交通大学で開かれた日本の「匠の精神」について考えるフォーラムの中で、札幌大学総合研究所の汪志平教授が日本のごみ処理について、大阪の舞洲にあるごみ処理場の事例を挙げながら紹介したことを伝えた。

 そして、同じ処理場について、まるで宮殿のような建物の造りで、処理上の内外を歩いていても悪臭や騒音がちっともしないと説明。厳しい工程制御により、処理上に運ばれてきたごみは完全に燃焼され、ダイオキシンの発生が抑えられているとした。また、燃焼で生じたガスは煙突に達する前に3つのフィルターを通ってほぼ無害化さており、「煙突はまるで装飾品のようだ」と紹介している。

 そのうえで、同処理場のように高い効率と効果をもってごみ処理ができるのは、ひとえに日本国内のゴミ分別が厳格に行われていることが関係していると指摘。また、大人から子どもまでごみ処理の過程を気軽に見学でき、ごみの分別や環境保護について学べることも影響していると伝えた。

 記事はさらに、汪教授が「大阪の小学校では環境について学ぶカリキュラムが設定されており、4年生になるとごみ処理場にいって実践学習を行うことになっている。このため舞洲の処理上には見学用コースが設計されており、処理プロセスを身近に体感することでごみ分類への積極性とリサイクル意識の向上につながっているのだ」と説明したことを紹介している。

 中国では、種類別のゴミ箱が多く設置されるようになった一方で、さまざまな理由から、回収担当者がすべてのゴミを同じトラックで運搬するという「本末転倒」な現象が後を絶たないという。効率の高いごみ処理を実現するには、法規や制度の整備、施設の充実に加え、市民や従事者に対する教育や啓発が欠かせないのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)