中国自動車市場の減速が鮮明となりつつある。中国メディアの今日頭条はこのほど、中国自動車市場の2019年2月の新車販売台数は前年同月比13.8%減だったが、3月における販売台数は同12%から15%ほど減少の見込みだと伝える一方、「日系の主要メーカーは減速する市場で販売台数を伸ばしている」と伝え、驚きを示す記事を掲載した。

 記事は、中国自動車市場が減速するなか、トヨタ、ホンダ、日産の主要3社は、いずれも販売台数を伸ばしていると紹介。驚くべきはこの主要3社の販売台数は18年1月からずっと前年の実績を上回っていることだと指摘し、なぜ日系の主要メーカーは減速する中国自動車市場で好調を維持し続けることができているのかと問いかけた。

 この好調の理由について、日中関係が改善していることだけが理由ではなく、戦略が奏功したということだと指摘し、SUVが人気となっている中国においてセダンタイプの自動車で販売台数を伸ばしたケースが多く見られると指摘。中国では近年、SUVが人気となっているものの、各メーカーが新車を積極的に投入する競争が激しい市場であることを強調した。

 さらに、日系メーカーはSUV市場にも車を投入しつつも、中国人消費者の間で根強い人気があるセダンタイプの市場で販売を伸ばしたと強調し、SUVよりも大きな伸びを記録したセダンタイプの車種が目立つことを指摘した。

 人気のある車種や流行のブランドというのは時代によって変わるものだが、品質や耐久性、信頼性といった車の本質的な価値は流行で左右されるものではない。減速傾向にある中国自動車市場で日系社の販売が伸びているのは、こうした本質的な価値が評価されているためではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)