雨の多い国、日本。出先で思いがけず雨に降られ、仕方なくビニール傘を購入した経験がある人は多いのではないだろうか。ビニール傘の消費本数は日本だけで年間8000万本ともいわれる。そんな無駄と不便さに着目して、日本の若手起業家が立ち上げたのが、傘のシェアリングサービス「アイカサ(iKasa)」だ。

 「アイカサ」のコンセプトは、傘をむだに買うことも、いちいち傘を持つ必要もない社会。利用者はモバイル端末から傘シェアスポットの場所を確認し、傘のQRコードを読み取って貸し出しをスタート。利用後は都合のいいシェアスポットで傘を返却する。料金は1日70円で、最高でも420円までとなっている。

 台湾メディアの三立新聞網は2日の記事で、この「アイカサ」について紹介し、シェア傘の返却率が100%であることがネット上で話題になっていると報じた。記事は、「シェア傘は日本だけでなく、大陸や香港などでも出てきたことがあるが、返却率はアイカサのように100%には達していないはずだ」と指摘。多くのネットユーザーから「日本人は意識が高い」、「たとえ(利用者情報などの)科学技術的な紐づけがなかったとしても、9割の人は返却するだろう」、「これこそが日本人の教育レベルだ」と称賛の声が寄せられていることを紹介した。その一方で、「使う人がいないに決まってる! コンビニなら1本200円で買えるし」、「ホテルの傘はそもそも無料だ」といった反応を示す人もいるという。

 「アイカサ」は2018年12月に、渋谷を中心とする40~50ヶ所のスポットでサービスを開始し、リリース後2週間で会員数2000人を突破したとされる。まだ生まれて間もないサービスであり、実際の利用者数がどの程度いるのかは不明だが、今後、海外からの観光客なども含めて利用が拡大していく可能性はあるのではないだろうか。(編集担当:伊藤由記)(イメージ写真提供:123RF)