小学生が自分で歩いて登下校するというのは、日本ではごくありふれた光景であるが、中国では信じられないことだという。中国では保護者による送迎が普通で、登下校時の校門付近は人であふれ、渋滞の原因ともなっている。では、なぜ日本では送迎が必要ないのだろうか。中国メディアの今日頭条は30日、その理由について分析する記事を掲載した。

 記事は、ちびまる子ちゃんやドラえもんなどのアニメを見ると、小学生たちが各自徒歩で登下校しているが、「これは日本では現実の光景だ」と紹介。しかし、中国の親は、もし水に溺れたら、もし事故に遭ったら、もし誘拐されたら、など不安な要素が「1000以上思いつく」ほどで、送迎が必須になっており、送迎しない親は無責任だと非難されるという。

 では、なぜ日本では送迎が必要ないのだろうか。記事は4つの理由を指摘しているが、その1つは、学校が「歩いて登下校できる20分以内の距離」にあることだと紹介。学区内に住んでいる子どもは親の経済状況や戸籍のある場所に関わらず、地元の学校に通えるのが、中国とは違うところだという。

 2つ目は、「近所の子どもたちと登下校」するためと紹介。集団下校では、上級生が下級生の面倒をみてくれるので、親に安心感を与えているという。3つ目は、誘拐がほとんどない「犯罪率の低さ」、4つ目には、「交通マナーの高さ」をあげている。日本では自動車の運転手のマナーが良く、子どもたちへの交通ルールの教育も徹底していると称賛し、逆に中国では携帯電話を操作しながら運転する人や、スピードの出し過ぎが目立つため、子どもだけで歩かせるのは危険だとしている。

 日本では全体的に、子どもだけで登下校できる環境が整っていると言えるだろう。一方、親に送迎してもらいカバンまで持ってもらう中国の子どもは、ますます過保護になっていえる。中国人筆者自身は中国のこの現状について、「自分が子どもの頃には考えられなかった」と時代の変化を指摘している。筆者からすると、「下校して校門で親の迎えを待つというのはおかしなルール」なのだという。今も昔も変わらず、子どもたちが徒歩で登下校できるというのは、子どもの自立を促すこともでき、幸せなことなのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)