4月1日、日本の新元号が「令和」と発表された。典拠は『万葉集』の「梅花の歌」の序文であり、初めて日本の古典から採られた元号となる。世界で唯一、元号文化を維持している日本の新元号は、中国人にとっても気になるトピックのようだ。中国メディアの環球網は2日、「新元号・令和が日本をして平和に向かわしむことを期待」と題する記事で、黒龍江省社会科学院東北アジア研究所所長の意見を掲載した。

 記事はまず、「新元号の公表後、中国のネット上では一部で複雑な議論が起こり、日本が中国文化を『断捨離』するつもりではないかという推測がなされている」と紹介。それについて筆者は、「新元号に『脱中国化』の意図が全くないとは言えないが、『改元』はよその家でのことであり、どんな選択をしようが非難するほどのことではない」と意見を述べた。

 その上で、「日本は中国の前漢時代に起源を持つ元号の伝統を続けている。『令和』の引用元の漢字の意味は優美であり、また、漢字を使って新元号を作るということ自体、中国文化が日本の歴史に深く影響した印である。このことは、文明は交流によって多彩になり、相互に参考にすることで豊かになるという観点に立って考えるべきだ」と主張した。

 さらに記事は、日本が平成時代にバブル経済の崩壊や地震、放射能もれ、水害などの不幸に見舞われてきたことに触れ、「日本の民衆は、元号に再び『和』の文字が現れたことに親しみを感じ、生活の安定と世界平和への期待を寄せている」と分析。「令」という字には「~させる」という意味もあることから、筆者は「『令和』が日本と周辺国家との友好を切り開き、地域の安定と交流のための『和』を促すよう期待する」等と述べ、記事を締めくくった。

 改元は確かに一つの大きな区切りであり、新元号の公表によって、多くの日本人が新しい時代への期待感を抱いたことだろう。同時に、「平成・令和」という一続きの文字列には、変わることなく平和を志向するという国民の思いが反映されているようにも感じられる。(編集担当:伊藤由記)(イメージ写真提供:123RF)