中国自動車大手のBYDが3月28日の春季発表会で、自動運転レベル4(高度自動運転)を搭載した自動運転モデル「秦Pro」を発表した。レベル4とは、特定の条件下での完全な自動運転状態を指し、レベル4以上を本来の意味での自動運転と位置付ける自動車メーカーは多い。

 BYDは今回、米シリコンバレーの自動運転スタートアップ、「オートエックス(AutoX)」から自動運転技術の提供を受け、レベル4の量産化に向けた一歩を踏み出した。電気自動車(EV)バージョンの「秦Pro」をたった1日でオートエックスが自動運転車に変身させる。将来的には自動運転タクシーへの参入も視野に入れているという。オートエックスは「庶民でも手の届く自動運転車」を目標に掲げており、市場への投入が実現すればその価格も気になるところだ。

 自動運転車は日本や中国のような少子高齢化社会のニーズに合っているといえるだろう。ドライバー不足が解消され、自分で運転するのが難しい高齢者も自動運転車での移動が可能になる。中国国家統計局が発表した人口統計によると、2018年年末時点で、中国の60歳以上の高齢者の割合は17・9%に達し、0-15歳(17・8%)を初めて上回った。日本も65歳以上の高齢者の割合は28・1%に上る。

 日本でもトヨタ自動車が2020年東京五輪・パラリンピックに合わせ、自動運転レベル4の自動運転車の実証実験を行うと発表している。東京五輪では選手村で自動運転車を走らせるそうだ。そう遠くない将来、日本でも街中を自動運転車が整然と走行する時代がやってくるのだろうか。自動運転技術の進歩から目が離せない。(編集担当:仙道計子)(イメージ写真提供:123RF)