経済成長に陰りが見えてきている中国では、2018年の自動車販売台数が大きく減少した。だが、その環境下でも日系車は好調をキープしている。日系車は根強い人気があると言えるが、かつては日本のトラックも中国市場では大きな人気を博した。中国メディアの今日頭条は26日、中国ですでに30年以上も販売されている「いすゞのトラック」を紹介する記事を掲載した。

 記事はまず、日本の自動車メーカーと言えばトヨタやホンダ、日産などを思い浮かべるが、日本の自動車界の「元祖と言えばいすゞ」だと紹介。いすゞの創業は1916年と100年あまりの歴史を誇っており、国内の現存する自動車メーカーの中では最も古い。ただ、注力しているのが商用車とディーゼルエンジンの製造・販売のため有名ではないのだろうと分析している。

 いすゞは海外での販売にも力を入れている。初期には香港や米国で海外進出を始め、1970年代にはタイや北米で、85年には中国でも生産・販売を始めた。現在では、年間生産台数の半分ほどにあたる33万6000台を海外で販売していると記事は紹介した。60年の歴史があり中国でもよく知られた小型トラック「エルフ」も、生産累計台数が500万台を突破したとその人気のほどを伝えている。

 では、いすゞは中国の自動車市場にどれほどの影響を与えたのだろうか。記事は、国内の多くのトラックやSUV車は実はみんなここから始まり、現在でもいすゞのディーゼルエンジンは多くの中国自動車メーカーで使用されていると紹介した。

 いすゞは中国でもよく知られたメーカーだが、近年ではタイやアフリカでもトラックやピックアップトラックの販売台数を伸ばしているようだ。海外での業績は好調だが、中国市場ではいすゞをはじめ日系トラックはほとんど見かけなくなった。とはいえエンジンはいすゞ製が多く使用されているようで、中国のトラック業界もまだまだいすゞから離れることはできないようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)