2019年3月26日、中国海南省で開催された「ボアオ・アジアフォーラム」において、「アジア競争力2019年度報告」が発表された。これによると、アジア各地の競争力に変化が見られるという。中国メディアの今日頭条は26日、アジアで最も競争力のある国は日本でも中国でもないようだとする記事を掲載した。

 この会議は、スイスのダボスで開催される国際会議(ダボス会議)のアジア版として2001年に設立されたものだ。今回は51の国や地域の競争力を5つの分野で評価、分析したという。記事はランキングの結果について、1位が「日本でも中国でもなく」韓国だったことを「意外そう」に伝えた。2位以降は、台湾、シンガポール、香港、日本、イスラエル、オーストラリア、ニュージーランド、中国、アラブ首長国連邦と順に続いている。「アジア四小龍」が上位を占めているのが特徴的だ。

 興味深いことに、このランキングはGDPの順位とは異なっている。GDPで世界第2位の中国は9位、GDP3位の日本は5位である。その理由について記事は、「このランキングは総合評価のため」と説明。評価対象の5つの分野には、インフラ、経済の活力・競争力、イノベーション力などが含まれる。記事は、中国はインフラやイノベーションで評価を下げたものの、成長ペースは6.6%と世界経済に今なお貢献していると伝えた。

 韓国が1位となった理由について、記事は社会発展レベルが評価されたことを指摘。人材・イノベーションでも1位で、教育と科学研究が高く評価されているものの、インフラでは日本などに次ぐ5位となっていると伝えた。

 日本について記事は、イスラエルやオーストラリア、ニュージーランドと並ぶ「伝統的な先進国」であり、この4カ国は常に5位から8位を安定してキープしていると紹介。こうした国では、経済では上位だが経済活力では順位が低い傾向が見られるという。

 日本は、経済競争力では韓国などに比べると勢いが劣るものの、安定した経済力を保っているといえそうだ。また、記事では指摘されていないがベトナムが去年から7つも順位を上げて15位に入っているのも注目される。「アジアの四小龍」を筆頭に、アジア諸国の経済発展はこれからも期待できそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)