親日家が多いと言われるベトナム。2017年には天皇・皇后両陛下がベトナムを訪問するなど、近年日本との関係は良好だと言えるだろう。しかし中国ではそれが理解できないという意見もあるようだ。中国メディアの今日頭条は26日、「ベトナムは過去の侵略者である日本をなぜ恨まないのか」と題する記事を掲載し、中国とは大きく異なる対日感情の理由を分析した。

 中国人にとって、ベトナムの対日感情が理解できないのは、同じく「日本に侵略された国」だからだという。これだけでも十分に日本人を恨む理由があるはずだが、「ベトナム人はアジアの解放者を自称する日本に騙された」のだと記事は主張している。

 しかし、記事は、終戦後もベトナムに残りベトナム軍と共に独立戦争に参加してフランスと戦った日本兵が少なくないことも紹介。その数は500から1000人とも言われており、旧日本兵の陸軍少将によってベトナムに陸軍士官学校も設立された。フランスとの戦闘において、実戦経験豊富な旧日本兵から学ぶことのできたベトナム兵にとって、その存在は心強かったに違いない。

 こうした経緯から、ベトナム人が最も恨んでいるのはフランスで、日本人はむしろ独立を援助してくれた存在であり、恨まれてはいないのだという。現在のベトナムでは、教育の場でも日本による占領は語られることはなく、経済援助という利益もあり親日だと伝えている。

 記事は、ベトナムは日本にだまされたと主張しているが、終戦後にベトナム独立のために命を懸けた旧日本兵がベトナムに与えた影響は大きかったと言えそうだ。また、筆者自身が指摘しているように国民感情は教育によるところも大きいといえるだろう。中国のように反日教育を徹底すれば日本を憎むようになるのは当然だ。記事に対するユーザーの感想にも、ベトナム人はだまされていて愚かだと主張する中国人がいた一方で、「なぜ憎しみの教育をするのか」と他国を憎む教育を続けることへの疑問を呈する声も見られた。ベトナムと中国の違いはここにあるといえそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)