日常生活において自分が不便に感じるものは容易に気付けるものだが、他人がどのような不便を感じているかについてはなかなか気付かないものだ。中国メディアの捜狐は19日、「日本では目の不自由な人でも1人で街中を歩けるのはなぜか」と問いかけ、中国の街中の様子と比較する記事を掲載した。

 記事は、中国の街の様子を目の不自由な人の視点で改めて観察してみると、「非常に危険な場所が沢山あり、決して1人で歩くことはできない」と主張した。なぜなら歩道を改めて見ると「道路の点字ブロックはただの模様として扱われ、本来の目的を果たさない並べられ方をしていたり、ブロックのラインが街路樹や柵で妨げられていたり、上に車が停められているため」だと指摘、中国では点字ブロックの意味を十分に理解していない人が多いと指摘した。

 これとは対照的に「日本では目の不自由な人が街中を1人でも自由に歩けると言っても決して誇張ではない」と指摘。たとえば、歩道の点字ブロックの上に物や人が占拠していることは無いし、信号を音で伝えたり、青の時間を延長するボタンが付いているためだと紹介。他にも、電車に乗る際、駅で切符を購入する際やホームまでの移動では「手すりやエレベーターに点字や音声のサポートが付いていて、電車の発着も絶えずアナウンスがされている」と紹介、細部まで目の不自由な人の立場に立った配慮があると感心している。

 他にも、日本では生活必需品の多くに点字の表記が加えられており、日常生活で生じる支障を少なくするための努力や工夫が見られるのは、中国とは大きく異なる点だとしている。

 日本もまだバリアフリーという観点では不足もあろうが、それでもこれまで多くの人の努力があって、徐々に改善が図られて来たと言えるだろう。日本の街中を目の不自由な人が1人で歩く姿は、そうした努力の蓄積を如実に表すものとして、中国人の心に強く焼きついたようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)