中国人の間で日本旅行の人気は一向に衰える様子がないが、最近ではわざわざ検査や病気の治療のために日本に来る「医療観光」の中国人も少なくないようだ。中国メディアの捜狐は24日、日本の病院を利用した中国人が、中国ではできない体験をしたとする記事を掲載した。

 中国にも大きくて設備の整った病院が増えており、特に大都市ではそうだ。しかし、中国と日本の病院とでは大きな違いがあるという。記事の中国人筆者は自身の経験から、日本の病院は患者本位で「中国の病院は遠く及ばない」と感じたそうだ。

 筆者が感じた違いの1つは、日本の大病院では予約制になっているため時間が無駄にならず、最初に看護師から簡単な問診を受けて検査に入り、最後の診断を医者がしてくれることだという。患者に関わる多くの部分を看護師が担っているため、医者の仕事が軽減されているようだと観察している。とはいえ、日本の医者は中国の医者のように近づきがたい存在ではなく、薬について気さくに教えてくれ、儲けのために高い薬を買わせる悪質さもないと称賛した。薬に関しては、日本は医薬分業になっているためだろう。

 ほかにも、「支払いが一括で、しかも最後」だとも紹介。中国の病院はすべてが先払いで、支払いを済ませなければ医者に診てもらうこともできない。そのため、検査するたびに、薬をもらうたびにまず支払いをしなければならず、「何度も列に並びなおす」と違いを指摘した。日本の方が患者に優しいシステムといえるが、「日本人は患者が払わない心配をしないのか」ともいぶかしがっている。日本の病院にも、医療費不払い問題はあるにはあるが、あくまでも限定的であり、このシステムも信頼の上に成り立っているといえるだろう。

 患者に優しい日本の医療。中国では、病院が金儲けを重視しすぎて医者の道徳に問題があるとの指摘がたびたびなされている。医療の質もそこで働く人の質も高い日本の医療が、中国人に高く評価されているのは当然と言って良いだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)