中国で桜の名所として知られる湖北省・武漢大学でこのほど、和服のような衣装を着用していた男性が警備員に取り押さえられるという騒動が発生した。武漢大学では過去にも和服を着用していた女性が周囲の中国人から罵られるという騒動が起きたことがある。

 武漢大学で起きた騒動は中国人の和服や日本に対する複雑な感情を示すものと言えるが、中国メディアの捜狐はこのほど、「日本国内において、和服を着用して花見をしている東洋人がいたとすれば、それは十中八九、中国人である」と論じる記事を掲載した。

 記事は、日本の文化において「桜」は非常に特殊な存在であり、花見は日本人にとって大切な風習の1つであると指摘。日本人にとっての花見は「写真を撮影して終わり」というものではなく、家族や友人、さらには会社の同僚や取引先などと桜の木の下でご飯を食べたり、お酒を飲んだりして楽しむものであると紹介した。

 一方、花見を楽しむにあたっての日本人の服装といえば「軽装」が中心であり、わざわざ和服を着用する人はほとんどいないと指摘。なぜなら和服を着るのは大変であるうえに行動にも制限が出るほか、現代の日本人にとって和服はハレの日に着用する衣服となっているためだと強調、花見は日本人にとってハレの日に該当しないため、わざわざ和服を着用する人はいないのだと論じた。

 こうした背景があるなか、日本で和服を着用して花見をしている東洋人がいるとすれば、それは「十中八九、中国人である」と主張。武漢大学で発生した「和服のような衣装を着用していた」として男性が警備員に取り押さえられるという騒動とは裏腹に、日本を訪れて「和服を着用し、花見をしたい」と考えている中国人は少なくないことを示唆している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)