中国メディア・東方網は25日、近年成長著しいタイのサッカーの陰には日本による「アシスト」があるとする一方、中国は日本から学ぼうとしたにもかかわらず一向に学べていないとする記事を掲載した。

 記事は、中国代表が日本、韓国、イランに加え、近ごろではタイにさえも「恐怖」を覚えるようになっているとし、タイが中国を抜き去らんばかりの勢いで台頭している背景について紹介した。

 まず、タイ国内にサッカーファンが非常に多いことを挙げた。欧州のデータサイトが昨年発表した「サッカーファンの全人口に占める割合」に関する統計で、タイは78%という非常に高い比率で世界第2位になったとした。人口で換算すると5300万人のタイ人がサッカーファンということになるが、タイサッカー協会の関係者は「わが国ではサッカーがすでに文化の1つになっているから」とこの結果に全く驚く様子を見せなかったと伝えている。

 そのうえで、タイのサッカー発展において「欠かせない恩人」として、日本の支援について言及。日本のJリーグは現在までに東南アジアを中心とした11カ国と提携を結び、有力な選手について外国人選手枠以外の枠を設けてリーグに呼び入れているとした。

 タイも提携国の1つで、その成功例の1人が北海道コンサドーレ札幌に所属するチャナティップ・ソングラシンであると紹介。確かな基本能力に、バランスの取れた両足、素早い動きを持つ技術は日本サッカーに馴染み、2018シーズンには30試合に出場して8ゴールを挙げ、この年のJリーグベストイレブンに輝いたことを伝えた。

 記事は、「タイサッカーの発展は、正しい道を選び、それを地道に続けてきたという2点に尽きる。日本という大きなお手本を手に入れ、一歩ずつ進歩しているのだ。中国サッカーもこれまでに何度も日本に学ぼうとし、サッカー協会幹部が日本を視察してきた。日本側から『もう中国に伝えらえることはすべて伝えた』と言われてから数年が経過した今、われわれは何とタイにすら勝てなくなってしまったのである」とし、「弟弟子」であるタイが日本から学んだことをどんどん吸収する一方で、「兄弟子」の中国はいつまでたっても学び取ることができていないとの見方を示している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)