中国では子どもを取り巻く競争が大きく変化しており、わが子に最高のスタートを提供させるべく幼児教育により力を注ぐ保護者が増えている。中国メディアの今日頭条は19日、日本の幼稚園で子どもたちが過ごす1日を中国の幼稚園と比べ、「送迎バス、戸外活動、昼寝」の点で大きな違いがあると指摘する記事を掲載した。

 中国では共働きの家庭が一般的であるため、幼稚園は主に子どもの身体的な世話と集団行動に慣れるという特色が強かったが、近年は学習の要素が強くなり、幼稚園を選ぶ際も「英語、ダンス、絵画など学習の充実」が重視されるようになっている。また公立と私立の幼稚園が存在し、設備や学習の内容によって費用にも開きがある。

 記事が日中で幼稚園の1日を比較したところ、「朝は8時半までに登園し、帰りは午後4時から遅くて6時まで」と時間帯はほとんど大差は無い。しかし、「中国は日本のように専用送迎バスがないことが大きく異なる」と主張。ゆえに、中国人の親は送迎の負担を考え、なるべく家に近い幼稚園を探し、幼稚園がマンションの敷地内にある事も珍しくはない。

 また、日本の幼稚園は「戸外で遊ばせる自由時間を多く取ると同時に、昼寝の時間は短く、子どもが自分達で遊ぶなかで学び、心身共に成長するようにしている」と違いを指摘。しかし、中国の幼稚園の課外活動は園の中庭で20分程体を動かす程度と非常に短く、11時20分には昼食を開始し、12時から2時半まで長い昼寝の時間があると紹介。幼稚園側としては、子どもを寝かせる時間が長い方が楽かもしれないが、親は「子どもが昼寝のせいで、夜11時にならないと寝ない」という悩みもあるようだ。

 子どもが幼稚園の頃に学ぶべき事は沢山あるが、中国人の親から見ると日本の幼稚園は子どもに「自立」を教えているように映るという。ご飯を自分で食べること、自分の荷物は自分で持ち、自分で整理することなどは中国の幼稚園では教えていないことだと指摘し、同じ幼稚園でも日本と中国では違いが大きいと伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)