カード決済サービスを提供する米Square(CEO:ジャック・ドーシー氏)は、Square ReaderがFelicaにも対応するようになったことを機に、日本における三井住友カードとの連携を強化し、三井住友銀行や地域金融機関と協働してSquareの普及活動をスタートする。来日したジャック・ドーシー氏は、「世界の消費者が現金から離れている。依然として現金での決済が主流の日本でも大きな転換点を迎えた。これまでキャッシュレス決済を行っていない中小事業者は、Squareの新しいツールによって、無料の導入コストで簡単にキャッシュレス決済を提供できる」と、新サービスの普及に意欲を見せた。

 Squareは、クレジットカードのVisa、Mastercard、American Express、JCB、Diners Club、Discoverに対応。カードの読み取り機「Square Reader」を専用のPOSレジアプリ「Square Stand」に連携させて、クレジットカード決済を簡単に受け付けることができるシステム。現在、米国、カナダ、日本、オーストラリア、英国でカード決済サービスを提供している。

 三井住友カードは、2012年9月に米Squareに出資するとともに、戦略的パートナーとしてSquareの日本における普及をサポートしてきた。今回、新型端末の開発を機に、提携関係を一段と強化し、決済端末の無償提供や決済手数料の無料化キャンペーンを実施するとともに、三井住友銀行や地域金融機関などとSquareの普及推進で協働する。

 三井住友カード社長の大西幸彦氏は、「Squareを利用したカード決済は、クレジットカード決済のすそ野を広げていく上で、大きな力になると思う。今回のキャンペーンではSquare Readerの購入費(7980円)をキャッシュバックすることで実質的に無料で利用できること。また、30万円までの売上に対する決済手数料(3.25%)も無料化することで、まず、クレジット決済の便利さを多くの小売業者の方々に体験していただきたい」と語り、三井住友銀行の協力を得て、全国各地の支店を通じてSquareを小売店に紹介していくという。また、地域金融機関との連携も推進し、地方でのキャッシュレス化を促したいとした。

 三井住友銀行の常務執行役員リテール統括部長の山下剛史氏は、「三井住友銀行は店舗のデジタル化、キャッシュレス化に取り組んでいる。全国400カ店で70万の小売業とのお取引があるが、店頭のみならず、渉外担当も含めてSquare社のサービスの紹介に努め、日本が国策として進めているキャッシュレス化の推進に努めたい」と語った。

 なお、Squareでは、クレジットカード決済に続いて、電子マネーの決済についてもサービスリリースを急ぐとしている。今回、日本の電子マネーで広く使われているFelicaに対応したことで、決済可能対象が電子マネーにも広がると、消費者の利便性は一段と高まる。Squareのジャック・ドーシー氏は、「Squareはソフトをバージョンアップすることによって、新しいニーズに応えていくことが可能だ。レジのSquare Standは、クレジットカードだけでなく、現金や電子マネーなど様々な決済情報を記録・管理できる。これらの情報を一覧表示して一括で管理できることが強みだ。市場ニーズに合わせてSquareを進化させ、広く使っていただけるツールにしたい」と語っていた。(写真は、Squareと三井住友カードの記者発表会で、左からSquareのハードウェア担当責任者のジェシー・ドロガスカー氏、同社CEOのジャック・ドーシー氏、三井住友カード社長の大西幸彦氏、三井住友銀行常務執行役員の山下剛史氏)