元号は漢の武帝の時代に中国で生まれたといわれ、日本では飛鳥時代に初めて「大化」(645年~)という元号が使われた。中国や朝鮮半島ではすでに元号が用いられなくなった今も、日本では「元号文化」の伝統が連綿と続いている。中国メディアの澎湃新聞は25日、4月1日に公表予定の新元号に関する記事を掲載した。

 記事はまず、共同通信の報道にもとづき、「元号は慣例的に中国古典(漢籍)を出典としてきたが、今回は安倍晋三首相ら保守派の意向により、初めて日本古典から選ばれるかもしれない」と指摘。13日の参院予算委員会で、新元号の考案を委嘱する学者について「国文学、漢文学、日本史学、東洋史学などについての学識を有する人の中から委嘱する」と内閣官房の参事官が述べたことも紹介した。

 その上で記事は、「日本古典の中にはしばしば中国古典から一節を抜粋した文章がみられる」と指摘。その例として「奈良時代に編纂された日本最古の漢詩集『懐風藻』は、中国の古典詩文集『文選』を出典とするものが多いと見なされている」と述べ、今回の新元号は、「日中双方の古典からの“二重出典”という状況になる可能性がある」との見方を示した。

 近代の元号について見てみると、明治神宮公式サイトによれば、「明治」は漢籍『易経』を出典とし、いくつかの候補の中から明治天皇みずからのくじ引きによって選出されたという。「大正」は同じく『易経』を、「昭和」は『書経』を出典とし、「平成」は『史記』の「内平かに外成る」及び『書経』の「地平かに天成る」に由来している。新元号の出典がどうなるかはさておき、日本は自国の大切な伝統として、今後も「元号文化」を守っていくことだろう。(編集担当:伊藤由記)(イメージ写真提供:123RF)