日本語の「過労死」という言葉は今や世界的に知られる言葉となっており、英語辞典においても「karoshi」という言葉が載っているほどだ。日本人はしばしば「働きすぎ」であると言われるが、中国メディアの今日頭条は20日、「残業をするほど高い評価を受ける日本の文化は、果たして本当に良いものなのだろうか」と問いかける記事を掲載した。

 記事は、過労死という言葉は世界にインパクトを与えるものとなったとしつつも、過剰労働は世界各地で見られる現象であり、「中国もこの時代の流れに突入している」と主張した。

 続けて、日本で過剰労働が最も顕著だったのは高度経済成長期であるとし、なりふり構わず「仕事をすればするほど価値がある」という概念が社会全体に浸透し、企業の利益とも合致したと指摘。確かに企業側は利益を上げるために、見合った地位や名誉を与えて成功者を目指すよう社員を激励したが、一方で「疲労によって健康が蝕まれていき、死因が過労と診断される件数が年々増加していった」と論じた。

 さらに、2015年には過労死と判断された件数は1456件に達し、日本人の1人当たり年間累計労働時間は2000時間と、世界で最も多い国となっていると指摘。そのうち、残業時間が顕著に多いことは「日本の職場における残業をさせる圧力」の大きさを物語っていると主張。その他、日本経済の低迷により、「より熾烈な競争下にあることや、通信手段の進歩によって職場以外の場所でも連絡が可能になったこと」は、もともと日本人の「仕事狂」を更に加速させたとしている。

 急激な経済成長を遂げる中国の都市部では、高給の職に就き、より良い生活をするためのストレスは増大している。日本と職場環境は異なるとしても、絶えず厳しい競争下にある中国人にとって、日本の「過労死」という状況は他人事ではない意味を帯びて来ているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)