高速鉄道の海外輸出に積極的な中国だが、高速鉄道のみならずインドには地下鉄車両も輸出している。インドは何かと中国と対立しライバル視する傾向があるが、地下鉄車両を中国から輸入したことをインド国民はどう感じているのだろうか。中国メディアの今日頭条は22日、インド・ムンバイの地下鉄で中国製の車両が走っていることに対するインド人の反応を紹介する記事を掲載した。

 記事はまず、中国の製造業の発展を自画自賛。製造業の分野で実力をつけたため、脅威に感じる西洋人から中国が批判を受けることが多くなってきているものの、「インドは違う」と記事は分析。「インド人は面白いことに、中国をおとしめつつ中国の発展モデルから学んでいる」としている。

 しかしインドは、中国の成功した発展モデルを模倣しようとしてもうまくいかず、謙虚に中国から学ぶ姿勢もなく、見よう見まねのため、「虎を画きて狗(いぬ)に類す」だと記事は主張。「高貴なインドは、これからも首(こうべ)を垂れることはできないだろう」と、皮肉交じりに中国に教えを請おうとしないインドを批判した。

 そんなインドでは、やはり中国製の地下鉄車両輸入については、批判的な意見が多いという。記事によると、中国製品不買運動までしているインド人にとっては衝撃的なニュースであり、なぜ中国の会社だったのか、他に選択肢がなかったのか、政府自ら中国製品を輸入すれば、国内の製造業に打撃となる、などの意見があるとした。

 しかし、記事はそれに反論し、インドで車両を作ろうとしたら倍の時間がかかると主張。そもそも中国製品をインド人の生活から締め出すことはできないと指摘した。インドではすでに防弾チョッキなど軍関連の製品でさえ中国製が入ってきており、一部の理性的なインド人はあきらめつつ受け入れているのだという。

 中国では、地下鉄の車両に限らず、世界に輸出されている中国製品を誇りに感じている人が多いようだ。同時に記事からは、インドに対する優越感の強さもうかがえる。中国とインド間には、国境問題など多くの問題もあり、インドとしても中国に対して複雑な心境があるに違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)