子育てをする親は様々な支援を必要としているが、中国は家族の絆に対する伝統的な考え方が日本とは異なるため、親たちは違った種類の苦労を抱えているようだ。中国メディアの今日頭条は18日、「日本と比べて中国人の親たちが子育てにこれほど苦労するのは、家庭に対する考え方の違いが関係している」と論じる記事を掲載した。

 記事が「中国人の親は疲れ果てている」というのは、幼い子どもの世話に追われることではなく、「経済的な面で常に子に良いものを与えるために、ひたすら働き続けることを余儀なくされる」という現状を指している。

 中国の伝統的な習慣では、幼い子どもの世話は退職した祖父母が行うので、親の務めは主に「お金を稼ぐ」という経済的な部分にある。子どもに良い教育を与えるために、「優れた幼稚園や小学校へ通わせ、習い事を沢山させて、他の子ども達との競争に勝てるようにすること」にはみな費用が掛かるゆえに、中国の夫婦は共働きをするのが一般的だ。

 さらに、親の苦労は子どもが大学を卒業してからも続き、「子どものために人脈をたどって良い仕事を探し、子どもが結婚できるようにと家や車を購入し、結婚相手までも探す」ことまですると指摘。日本では「子どもへの経済的な援助は大学までで、就職してからは独立した人生を送る」というのが一般的な考え方だが、中国では「家族の絆は子どもが就職しても、結婚しても続き、それは経済支援も含まれる」とされる。もし、親が子どもに家や車を買い与えないなら、周囲から酷い親だと見なされるという「社会的な圧力」が存在していると主張した。

 中国では近年不動産が急激に高騰し、高止まりしている地域も多い。中国では男性は持ち家がないと結婚できないと言われており、親が高額な不動産を子に買い与えるケースは少なくない。経済面の変化はあっても家庭に対する概念は簡単には変化しないゆえに、そのはざまで「中国人の親が疲れ果てている」姿が見えてくる。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)