日本では近年、アイコス、グロー、プルーム・テックといった新型タバコが急速な広がりを見せている。いわゆる新型タバコは、大きく2つのタイプに分かれる。1つは、タバコの葉を加熱してニコチンを含む蒸気を発生させる「加熱式タバコ」。もう1つは、ニコチンなどを含む液体から蒸気を発生させる「電子タバコ」。日本では前者の加熱式タバコが主流だ(こちらもひとくくりに電子タバコと呼ばれる場合がある)。一方、欧米や中国での主流は後者の電子タバコである。

 中国中央テレビ(CCTV)は15日、世界消費者デーに合わせた特別番組「315晩会」の中で、「健康的」かつ「格好いい」というイメージで流行している電子タバコは、本当に健康的なのか、というテーマを取り上げた。番組はまず、ニコチンには中毒性があるため、電子タバコを吸う人は将来的に従来のタバコを吸う可能性が高いと指摘。また、実験して確認したところ、販売されている電子タバコ用のリキッドには、ニコチン含有量の単位表記が不正確なものや、実際の濃度が表記の3倍以上の商品もあったと紹介した。

 さらに、4種類のリキッドを使って行った実験では、100回吸い込んだ場合の電子タバコの蒸気から、室内での許容濃度を大幅に超える2.3~14.9ミリグラムのホルムアルデヒドが検出されたという。そのほか、気道への強い刺激作用を持つプロピレングリコールとグリセリンも大量に検出されたとして、番組は、「今や多くの研究によって、電子タバコも有害物質を放ち、喫煙者と受動喫煙者の健康に一定以上の危険を及ぼすことが実証されている」と結論を述べた。

 新型タバコが「従来の燃焼式たばこより健康リスクが少ない」といった認識には、日本呼吸器学会も警鐘を鳴らしており、加熱式タバコ・電子タバコの両者について「健康に悪影響がもたらされる可能性がある」との見解を発表している。煙が出ているように見えなくとも、多量のエアロゾルが空気中に流れ出しているため、周囲の人が「見えない受動喫煙」にさらされる危険もある。新型タバコをたしなむ際は、こういった問題を念頭に置いておく必要があるだろう。(編集担当:伊藤由記)(イメージ写真提供:123RF)