日本の精密加工技術は世界最先端と言っても良いだろう。中国メディアの今日頭条は20日、日本の精密機器がいかに進んでいるかを紹介し、どうやって世界をリードするようになったのか分析する記事を掲載した。

 記事はまず、日本には多くの老舗企業があると紹介。記事の中国人筆者は個人的に、何百年もうなぎ一筋でやってきたという成田の老舗うなぎ店に敬服しているそうで、分野を問わず日本には多くの企業が自分の仕事に誇りとこだわりを持ち、極めていると感じているそうだ。

 筆者自身も、日本のホテルでアルバイトした経験があるそうで、会議室の机を並べるという簡単なことでさえ、机と机の間を均等にするために距離を測るなど日本人の仕事は非常に細かいと感じたそうだ。大雑把な人が多い中国人にとっては、日本人は細かすぎると言われることが多いが、筆者は日本人のまじめで細かなところを肯定的に捉えており、だから日本人はいろいろな業界で成果を出せているのだと称賛している。

 その1つが精密加工分野である。日本には各地に小さな町工場があり、小さな部品を数人あるいは十数人程度の従業員で生産し、ひたすら質の向上に励んでいる。ある町工場では、サイコロだけを製造しているが、その精密度は限りなく100%に近いという。「麻雀をする人にはその重要さがよくわかるだろう」と感心している。また、ある小さな工場では蚊が血を吸うための口器と同じ太さの注射針を開発し、「世界の奇跡」と呼ばれてきたと紹介した。

 こうした精密加工で、日本が突出しているのはなぜだろうか。記事は、「忍耐力、勤勉さ、製品に磨きをかけ続けること」にあり、「特別な計略などない」としている。精密加工の分野では日本はかつてドイツに学んだが、日本人自身の綿密さとまじめな態度が、精密加工分野において日本を突出させたと論じた。

 中国でも日本の匠の技は称賛されているが、やはり精密分野では日本にはかなわないようである。とはいえ、精密加工の分野を含め、日本では後継者がいないため、黒字経営で優れた技術を持つ町工場でも廃業に追い込まれている現状がある。日本の技術は今でこそ世界トップレベルだが、中国など世界から尊敬を集める町工場を存続させるためにも、後継者問題の解決が期待されるところである。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)