日本で旅行を楽しむ中国人旅行客は若い世代だけではなく、シニア世代も数多く訪日しているが、旅行を通じて抱く日本に対する印象はそれぞれ異なるようだ。中国メディアの捜狐は17日、中国人の高齢者の男性が日本旅行から帰国した後に「中国は日本に及ばない」と感慨深く語ったとする記事を掲載した。

 日中の間に存在する歴史的背景から、長年日本に対して否定的な感情を持つ中国人は多かった。こうした状況に近年大きな変化が生じているのは、中国の急激な経済成長による生活の変化と、日本を訪れる中国人が増えていることが理由の1つとなっていると言えるだろう。

 記事は、近年では中国の高齢者たちも退職後の余暇を楽しむために海外旅行をする人は少なくないと指摘。その多くは団体ツアーに参加して、日本の名所を巡って観光を楽しんでいると紹介した。

 続けて、こうした団体ツアーに参加して日本を訪れたある中国人の高齢者が、日本での滞在を振り返り「中国はまだ日本に及ばない」と吐露したことを紹介。そして、その及ばないと感じたのは「人の民度、礼儀やモラルが保たれた社会の様子」だとしている。それは「街の衛生が保たれていることや、接客などのサービスの質」などから実感したそうだ。

 特に衝撃を受けたのは、「日本では高齢者であっても現役で仕事を続け、そこから喜びを得ている姿だ」と語っている。一方、「中国では退職後は孫の世話に翻弄されたり、逆に時間を持て余して公園に集まる高齢者の姿をよく見かける」とし、この高齢者曰く、「日本では高齢者が周囲から煙たがられる存在ではなく、自身が生きがいを持てる仕事に就き、充実した日々を送っている」と指摘。こうした言葉には、高齢者の経験と実感が込められていて重みがあるゆえに、中国人に「退職後の生き方」について考えさせるものとなったようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)