中国自動車市場が減速している。これには中国経済の落ち込みや米国との貿易摩擦も大きく関係しているようで、2018年の新車販売台数は前年比2.8%減となった。そんななか、ある日本車の売れ行きが非常に良いという。中国メディアの今日頭条は18日、今中国で人気の車種がレクサスだと紹介する記事を掲載した。あまりの人気に、順番待ちとなって「売り切れ王」の異名まで持っているそうだ。

 記事によると、最近の中国の高級車市場は、どれも似たり寄ったりで特徴がないと多くの人が考えているものの、「レクサスES」だけは別だという。トヨタの高級車ブランド、レクサスの中大型セダンである「レクサスES」はこれまで北米や中国市場で販売されてきたが、日本でも2018年10月から販売されている。

 記事の中国人筆者はこの車種について、市場に出回り始めた時は「馬力がない」として光が当たらなかったが、今では「順番待ち」になるほどの人気だとしている。すべて日本で生産してから中国に輸出しており、中国では最低価格30万元(約500万円)ほどだと紹介した。

 記事は、レクサスの中国での人気ぶりについて、2018年は同期比21%増と、低迷する中国自動車市場の中でいかに際立っているかを強調し、ここまで人気になった理由を分析した。

 記事によると、レクサスESのユーザーらにとって馬力は重要ではないのだという。目的はスポーツでも加速でもなく、「静かで快適な空間で通勤したい」人が乗っていると論じた。また、記事では指摘していないが、中国政府が2018年に、輸入車にかける関税を25%から15%に引き下げたことも有利に働いたのは違いない。トヨタは、この輸入関税引き下げとともにレクサスの値下げを実施している。

 レクサスESは、車内空間が広く、乗り心地が非常に快適で、レクサスという高級ブランドゆえに見た目が立派で、そのうえ値段が手ごろとあって、中国人の好みを全ておさえているといえるだろう。今年も中国の自動車市場は厳しくなることが予想されるが、レクサスESの人気はまだまだ続きそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)