日本の給食は美味しくて彩りも良く、そして栄養満点だ。給食という文化があまり浸透していない中国でもたびたび称賛されているほどだ。中国の学校では昼食を食べるために家に帰る子どもが多く、食堂のある学校も存在するものの問題が多発している。つい先日もある学校の食堂で食材にカビが生えていたことが発覚して騒動になったばかりだ。

 中国メディアの捜狐は16日、日本の学校給食について紹介する記事を掲載した。給食を教育の機会にしている日本を称賛するとともに、「中国はスタート地点で負けている」と嘆いている。

 カビの生えた食材問題からも分かるように、中国では最低限の安全さえ守られていないのが現状だ。一方で記事は、日本は「給食も授業の一環」としているとして、日本の学校のある動画を紹介。日本は給食の準備は「家を出る前から始まる」と伝え、給食に必要なランチョンマットやお箸、歯ブラシ、コップなどの一式を各自巾着袋に入れてから家を出る様子を紹介した。

 また、学校には畑があり、児童が作るじゃがいもなどの作物が給食の食材に使われることも紹介。「過保護を受け、作物がどうやってできるかなど全く知らない中国の子どもたちとは全然違う」と感心している。

 さらに、日本の給食室は調理員や調理器具類も含めて清潔でピカピカの状態だと伝え、給食の時間になると、子どもたちは並んで手を洗い、かっぽうぎにマスク、帽子を身に付けてからそれぞれ役割ごとに準備を始める様子を紹介。給食当番の子どもは給食室へ給食を取りに行って配膳し、他の児童はテーブルを拭いたりランチョンマットを用意したり、牛乳を配る子どももいて、それぞれが役割を持ちチームで働いていることが分かる。

 食後は、子どもたち自らが食器などを片付けて、係の児童が牛乳パックを洗い、回収ボックスに入れるまでの作業をこなし、昼休みの時間にはみんなで掃除をすることも紹介。このように、日本の学校の給食では多くのことが学べるといえるだろう。筆者は、食事の準備や食に対する知識と感謝、他人の労働の成果を認めてチームで働くこと、それに環境保護や衛生観念など、つまりは「人として基本的な道理」を給食から学んでいると感心している。

 日本の子どもたちがこのように給食を通して多くを学び、勤労している間に、中国の子どもたちはすべて親任せで勉強さえしていれば良いと言われていることを考えると、中国はいろいろな意味で「スタート地点から負けている」と言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)