近年、日本の農村地域にある自然環境や伝統文化に触れようと、田舎に足を運ぶ中国人旅行客も増えている。中国メディアの捜狐はこのほど、今では観光地化した日本の農村もあると紹介、このような地域がどのようにして改革を遂げたかを紹介し、「中国の農村地域が復興する起爆剤となるかもしれない」と主張する記事を掲載した。

 記事によれば、中国人は日本の農村地域の生活について伝え聞く内容から、「清潔で秩序があり、美しい自然環境と調和した生活環境があり、中国人が理想とする桃源郷のようだ」と感じているという。都市部で生活する中国人の生活リズムが速くなるにつれ、自然豊かな環境に憧れを持つ一方で、中国の農村部の生活は貧困や環境汚染が進み、桃源郷とはほど遠い状態にあると指摘した。

 しかし、中国人が理想と感じる日本の農村地域も「過疎化や環境汚染、伝統文化の保護という問題に取り組み、改革を遂げた結果の姿」とし、つまり中国の農村地域を復興させることも不可能ではないと主張した。

 記事は例として、岐阜県飛騨市の瀬戸川用水を囲む街づくりと、岐阜県大野郡白川郷の合掌造りの集落を取り上げた。今では「疎水百選」に選ばれる瀬戸川も、高度経済成長期には排水による汚染に苦しんだ時期があったが、「住民が協力して高価な錦鯉を放流することによって環境保全に対する意識を高め、清流の姿を取り戻した」という経緯を紹介した。また、合掌造り集落で知られる白川郷も「伝統文化、自然環境全体を1つの資源として捉え、住民たちが組織を作って保護に取り組んだ結果、世界文化遺産に登録されるまでになったこと」も紹介した。

 中国には数多くの世界遺産が存在するように、輝かしい歴史や文化、さらには珍しい自然環境が数多く存在している。そうした資産が農村地域の復興とうまく繋がるなら、確かに起爆剤としての役割を果たすかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)