中国の自動車市場では近年、日本メーカーがシェアを伸ばしており、非常に好調だ。しかしこれは、自家用車に限ったもので、トラックの分野になると事情は異なるようだ。中国メディアの今日頭条は10日、かつてあれほど人気だった日本のトラックがなぜ最近ではあまり見かけなくなっているのか、その理由について分析する記事を掲載した。
 
 記事によると、1970年代には日本のトラックが中国市場へ進出し、その燃費の良さや故障しにくい耐久性から人気になったと紹介。90年代には道を走るトラックのほとんどが日系のトラックだったという。しかし、21世紀に入ると状況は変化し、最近では中国国産トラックの方が多くなっているようだ。

 では、なぜあれほどもてはやされた日本のトラックが衰退してしまったのだろうか。記事は、5つの要因があると分析。その1つが、「コストパフォーマンスの悪さ」だ。同様のスペックでも中国国産と比べると10万元(約165万円)ほど高いことがネックになっているという。2つ目は、「メンテナンス費が高いこと」。部品代が高いため、メンテナンス費が高くついてしまうそうだ。

 3つ目は、「技術や安定性、燃費で以前のような優位性が無くなったこと」。中国国産トラックも技術が向上したため、日本のトラックとの差が明確ではなくなったという。4つ目は、「中国に合った仕様ではないこと」。日本とは国土の大きさや気候が異なっており、中国用に多少の改造はしてあっても表面的で、実用的な改造にまで至っていないため、使い勝手が良くないという。5つ目は、「日本メーカーは大型トラックより中小型を重視していること」。国土の大きさが違うため、日本メーカーは中小型重視になるが、中国は大型トラックの需要が大きいと指摘している。

 確かに、中国で道行くトラックを見ると、自家用車とは違って日本メーカーを見かけることは少なく、中国国産のトラックが多いようだ。しかし、どのメーカーかに関わらずよく見かけるのが、明らかに過積載をしているトラックで、安全性に関しては大きな疑問符が付く。どのメーカーのトラックを使用するかは中国の運送企業が決めるにしても、積載量を守って安全運転を心がけてもらいたいものである。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)