総務省が2月に発表した労働力調査のデータによると、2018年の日本の就業者数は6664万人。そのうち65歳以上の就業者は862万人で、全体の約13%を占めており、この割合は年々着実に増加している。中国のポータルサイト捜狐は8日、日本の高齢者は定年退職後も働き続ける傾向があると紹介する記事を掲載した。

 記事は、日本では高齢化現象が深刻であり、退職年齢の延長や退職のタイミングが社会的な議論になっていると紹介。「65歳から年金を受給できるが、多くの日本の高齢者は“退職しても休まない”ことを選ぶ」として、日本の高齢者がなぜ中国人のように「飴をしゃぶって孫をあやす」ような安穏とした老後を送らないのか、多くの人は疑問に思うだろうと述べた。

 日本の高齢者が働き続ける理由の一つとして、記事は、日本人の中では「仕事をしないと老ける」とよく言われることを指摘。一生懸命に働き、家族を支えて社会に貢献することが良しとされているために、「多くの日本人は働かなくなると生きている価値を失ったように感じる」のだと分析した。また、家族や親類がいないなどの理由により、仕事をすることで社会とのつながりを維持せざるを得ないケースもあると紹介した。

 「日本では、高齢者が退職後も働き続けるという状況はありふれている。彼らは社会から捨てられないように、死ぬまで働くことを選ぶのだ。まったく胸が痛むし、やるせない気持ちになる」と、記事は日本の高齢者に同情するような見方で締めくくられている。しかし、日本人が退職後も働き続ける理由は、別にネガティブなものばかりではないはずだ。同じく高齢化社会への道を進んでいる中国だが、仕事に対する意識の違いを考えると、シニア層の労働意欲を引き出すのは日本以上の困難がともなうのではないだろうか。(編集担当:伊藤由記)(イメージ写真提供:123RF)