日本を訪れる中国人観光客の目的も多様化し、足を運ぶ場所も変化を見せている。中国メディアの今日頭条は4日、日本であっても「東京だけはまるで別の世界のようだ」と論じる記事を掲載した。

 かつては、日本製の商品を買うことを主な目的としていた中国人観光客も、今や日本の文化や特色を味わうことの出来る場所へと足を運び、「コト消費」を目的とした旅行を楽しむ傾向を見せている。また、急速な経済発展を遂げた中国の都市部の生活は、海外の諸都市とハードの面では何ら遜色はなくなったゆえに、日本の地方にも関心を向けるようになっている。

 日本と中国での生活には様々な違いがあるが、記事は、日本人の若者は仕事を求めて田舎を離れて都会へと出て行っているので、「地方の街には若者の姿は少なく高齢者が多い」と紹介、また、「空き家も多くて物悲しい感じがして、希望に満ち溢れた感じはしない」と指摘した。一方、東京について「そこは全く異なる世界」で、人々の生活スタイルだけでなく「価値観や考え方」も地方とは大きく異なるようだと論じた。

 東京で生活する人のなかには地方から出てきた人も多くいるが、こうした人びとは「東京に住んでいることに対して高い意識を抱いている」と指摘。しかし、東京に家や土地を持っている人は一部であるため、「他県から来た人は失敗すれば田舎へ帰らざるを得なくなるので、大きなストレスを抱えて生活しているようだ」と主張したほか、東京人はそれ以外の地域を見下しているようにも感じられると主張した。

 記事は、「東京は日本でも独特の地域である」と論じたが、ネットユーザーからは「東京人は上海人に似ている」という声も寄せられた。中国でも仕事を求めて農村部から都市部へ行く人は多く、それぞれの地域の習慣の違いから、地方出身者は都会に慣れるのに苦労すると言われ、農村出身者はあからさまな差別を受けるとも言われている。中国人観光客は日本の様子を独自の視点で眺めているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)